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十数ページだけ読んで半年ほど放置していた、「博士の愛した数式」をまた読みだした。記憶もおぼろげな半年前の続きだというのに、その物語世界に入り込んでわずか5分ほどでホロリときてしまった。博士が主人公に息子がいると知ってひどく取り乱して心配するシーン。泣くようなところではないと自分でも思うんだが、ツボだったんだな。情緒ではなく反射神経が反応して涙が出たとしか思えん。
ここから自分の泣きのツボを類推すると、「おっさんがガキみたいなやりかたで子供への愛情を表現する」というのがありそうだ。「パーフェクトワールド」と「ライフ・イズ・ビューティフル」からの類推だが。感動のツボをさぐるというのは、自分の病み方を探っているようで少し怖いな。
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