2005-01-01から1年間の記事一覧

部屋がちらかってしまうのは、「本来の保管場所じゃないところにモノが蓄積されていく」というパターンに尽きると思った。なぜそういうことが起こるかといえば、本来の保管場所よりアクセス性のよい場所が空いているからだ。机の上とか部屋の隅とかは、クロ…

人の一生という長い時間スケールで考えても持続可能な幸せっていうのは、「白熱」という形をとるものぐらいしかないんじゃないか。どんな刺激にも徐々に慣れてくるという人間の性質を考えると、「○○がさらなる○○を生む」という構造を持ち、しかもそれが時間…

デスノート読んだ。ジャンプはラッキーマンとかテンテンくんとかが連載してたときから読むの止めてたから、こんな理屈っぽくておもしろい漫画が連載してるとは思いもしなかった。登場人物の頭の回転がよすぎて、誰にも感情移入したり、何かの行動を期待した…

言葉にするっていうのは大事だ。思ったことを言葉にするとその思ったこと自体の形は歪み、色褪せ、劣化してしまう。まるでいいことなんかないようだけど、それが言葉になったおかげで、そこを足場に次の思考をめぐらせることができる。次の思考も言葉にする…

ロッキー〈特別編〉 [DVD]観た。ロッキーはこの映画の中で2度戦っている。アポロとの試合がまずひとつ、もうひとつは前半のエイドリアンを口説く部分だ。「俺はおまえを素晴らしいと思う、俺はおまえが欲しい」ということを、内気ゆえに反応が乏しいエイドリ…

だから、鏡に映る範囲だけを見て、自分がキモいとかキモくないとかどれだけ魅力を持っているかとか自問自答してみても不毛。自分の信じる世界のありかたを他の人にも分かる形で表現し続け、他人に自分の音楽を聞かせることが前提。他者の存在なくして魅力な…

もうすこし一般化して考える。AさんがBさんにとって魅力的に見える時とは、AさんとBさんは同じ世界観を共有しており、なおかつAさんのほうがその世界観に習熟しているとき。魅力とはパラメータとしてのスカラー値ではなく、二者間に働くベクトル値。力だしね…

魅力っていうのは、どこまでが本人に直接に、単独に属するものなんだろうか。そういう部分はあんまりないんじゃないか。ショーに限っていえば、動きが魅力的っていうのは、その人が合わせて動いてる音楽が見る側にも聞こえてるってことがキーのような気がす…

全体としてはとても魅力的でも、回りとの関連性から切り取って単独でみると魅力的でない。そういうものはディズニーキャラだけじゃない。ディズニーで見た他のショーもそう見えた。耳ふさいで、頭の中で舞台セットや回りの出演者もどけてみれば、魅力的なの…

ディズニーキャラ単独ではそれほどかわいいとは思えないが、エンタテイメントとしてのディズニーランド全体の一部分としてみるととてもいいと思う。ディズニーランドに行く前に頭にあったような、おばちゃんのTシャツにプリントされたミッキーは特にかわいく…

時間的割合だけから言っても、働くことは生きることそのものに近く、目的が単一でないところも継承される。だから、お金のために働くか、やりがいのために働くか、や夢or安定などの二者択一式に考えるのは無理が出やすい。こういう問いをたててしまった時点…

ああ、うっかりすると「人間は富を得るための手段としてのみ働く」式のモデルでいろんなことを説明しようとしてしまう。個人的にはそんなこと信じてないのに。説明が比較的きれいにできるっていうのは時には実感や真実味より強いんだな。

戦意を喪失したものは下の階層に留まり続ける。で、そこで別のルールのゲームで遊びだす。上の方から見ると犯罪が増えてぶっそうになる。

人間の欲望エネルギーっていうのは一見太陽エネルギーのように無尽蔵なもののようだが、それを社会的にいっぱい引き出そうとするには何かと問題も多い。そこに住む人達から欲望エネルギーを効率的に取り出すには、社会を階層化し、放っておけば下の階層に滑…

前者の命題を「人生の旨味は目的のための最善手の探求と実行*にしかない*」としてやれば、目標自体の有用性とかはどうでもよくなってきれいにまとまるんだけど。そこまでトガらせると実感と食い違う。ケーキ食べるとおいしいし。

その解決策のひとつ。目的を達成の進捗が明確に観測できるよう定義する。結論としてでなく、前提として目標を用意する。その根拠の部分に理屈を近づけない。その内部で理屈には大いに暴れてもらう。

「人生の旨味は目的のための最善手の探求と実行にある」という命題は採用できればなかなか有用だが、あいにく「人生に究極の目的はない」という理屈的に硬い命題と相性が悪い。目的がないと、自分がとりうる各行動の価値が計れないので最善手という概念が成…

チェックリスト思考 評価を必要とする種類の問題について考えるとき、手帳に書いてあるチェックリストに沿って評価を行うこと。要するに、評価関数を自然言語でコーディングしてそれを手帳に保存しておくこと。いろんな仕事上の問題に付いてどんどんこの種の…

立派な大人たちの集まる会合に参加させてもらった。 ある程度きちんとものを考えている人と話すのってかなり知的にエキサイティングだ。 対話っていうのは、欲しい情報とその周辺情報を得るには相当に効率の良い方法だ。 どんな生き方をしたいかという夢を誰…

一般に,目的に向かって努力することの根拠には、目的自体の有用性と共に「自分がそれを目的と決めたから」というのがある。このタイプの推進力の強みは、m九滴達成の努力のうちにその目的の無意味性が分かったりしたときにも土台を失わないことだ。自分が決…

RAINBOWを少しだけ読んだ。 確立なんていいとこのボンボンが考えることだ。俺たちは毛ほどのチャンスにも必死で喰らいついていかないといけない。だから勇気こそがすべてなんだ。 ってのはいい言葉だと思った。期待値に従って行動するのが必ず主観的幸福を最…

今日はやらなくちゃいけない作業の多さと不毛さに少し気持ちが参ってしまった。そういう時は他の人や状況を逆怨みしそうになる。作業の最中はさも当然のように不機嫌になってしまっていたが、今振り返ってみるとそういう自分の態度のまずさはよく分かる。不…

巨大書店やオンライン書店の台頭、出版点数の増加によって、従来本屋の機能の一つとして考えられてきた図書館的機能は一般の書店では担えなくなってきた。そこでよく言われるのは「商品だけでなく、その商品を欲しいと思う欲求もいっしょに提供しろ」という…

たとえ生まれてきた環境が恵まれていなくても、価値ある情報に触れることのできる可能性があること。すべての人に成長の可能性が、学びの可能性が、感動の可能性が開かれていること。そういう機能が備わっている社会が良い社会だと思う。そしてその機能の一…

無駄使いした金額の大小で、どれだけ自分が理想を持って生きているかを測れるような気がしてきた。自分が何を良しとしているかがしっかりしていると、いろんな商品をその自分の基準で測るようになり、各商品の評価は全体的に低めになる。自分に自信がない時…

「とにかく本気で取り組むこと。その行為の中にはかっこよさも笑いも真実も、おおよそ生きていく上で価値のありそうなものは全部含まれてる」というのが島本和彦の漫画のエッセンスのような気がした。

思ったこと、予定、TODOリスト、目標などを書き出すことのメリットは、忘れてもよくなるということだけでなく、それが批評の対象になるという点もある。誰でも他人のやることのアラはよく見えるものだが、文章を書き付けることでその厳しい眼で自分を省みる…

ある一定水準に達した文章しかネットに公開してはいけない、というのは少し迷惑を掛けるのにビビリ過ぎなんじゃないだろうか。玉石混合の中からいかに自分にとっての玉を見つけ出すかという課題は、検索サイトや情報の受け手の問題であって、情報の送り手の…

でもおかげで自分が漫画版逆境ナインをどう好きなのか理解するヒントになった。キャラやプロットではなく、その中で展開される屁理屈のような理屈と、その理屈に重きをおく作品世界のルールが好きなんだ。熱血漫画の主人公なんだから、めんどくさい屁理屈な…

逆境ナイン(映画)を観てきた。漫画の感動よもう一度、と映画を見に行って、そこそこ面白かったものの漫画の感動は味わえずじまいでなんとなく釈然としない、という下手な鑑賞をしてしまった。原作を気にせずにまっさらな眼で見てたらもっと楽しめただろうに…