蟲師」を読む。
物語に触れる喜びって、世界の不可思議さ、手においきれなさ、理解できなさ、そういうものに対する喜びでもあるような気がする。きれいに抽象化された原則で世の中がスパッと説明付くようになる、そういう理解の快感こそがいわゆる読書の楽しみかと思っていたけれど、それとは逆ベクトルの喜びもまたあるんだな。対立するようなそれらをどちらも喜んでしまえているのがまた不可思議。

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)