他人を見下す若者たち (講談社現代新書) を読む。若者を中心に、他者を軽視して自分の能力や価値を保持しようとする感覚が広まってきてる、これってやばいよ、という本。理屈のみごとさはあまりないけど目の付け所はおもしろいと思う。確かに作者のいう「仮想的有能感」という概念は世の中の変化をけっこううまく説明できるような気がする。

この本もそうだけど、社会学的な本はどうも読み終わった後すっきりしないのが多いような気がする。直感で感じてたことがより詳しい言葉で記述されてて納得するところはあるけど、理屈による必然性を感じないからひっかかりが残るというか。