結婚式と葬式を近い間に両方経験したのだけど、対極であるようなこの2つの儀式の共通項と、それによる儀式の必要性がちょっと分かった。

この2つの儀式は、多くの参列者が数時間、中心の数名(新郎新婦、遺族)の幸福を祈り、考えるという部分で共通している。訃報を聞いただけでも遺族の幸福は願っただろうが、やっぱりお通夜、告別式に参加して数時間椅子に座ってじっくりと取り組むのとでは質的に差がある。実際、告別式の数時間を通して遺族の幸せにどうにか協力したい、という気持ちがずんと増した。手を合わせ読経を聞くような形式が思考を引っ張り、思考が行動を促し、行動が現実を変える。そのために葬式や結婚式のような形式の体系みたいなものはあるんじゃないか。

今回は友人の家族の葬式だったが、これが自分の直接の友人や自分の家族の葬式だったらまた違うんだろうな。