悪人正機 (新潮文庫)(2)

吉本隆明さんの考え方で印象的だったのは、「働くってことはあんまりいいことじゃない」「二十四時間遊びが理想」とかっていう仕事論のあたり。自分の考えとは大分ちがうなあ。そりゃ労働こそが大事っていうのが極まっちゃって清く貧しくストイックに、っていうのになるとなんか違うとは思うけど、働くってことは個人の幸せの中でかなり重要なパーツだと思う。ニートやってたころより働いてる今の方が満たされてるって感じするもんな。数年経って自分の中の働き者ブームが終わったらまた違うこと思うのかもしれないけど、今は「楽しい、なんて大して重要なことじゃない」とすら思ってるもんな。単に自分が遊び下手なだけかもしれんけど。