大阪市立美術館プラド美術館展に行ってきた。美術館に入るの初めて、プラド美術館がスペインにあることも入場してから知るという経験なし予備知識なしの状態でも展示してある絵からは凄みのようなものを感じた。すげえすげえと興奮して展示を通り抜けたのに、出口のミュージアムショップに売ってるさっき見た絵のレプリカやらポストカードには大して良さを感じないことに驚いた。印刷のレベルが低かったりするわけでは全然なく、ほぼ完璧な複製だと思う。でもあんまり魅力は感じない。図録も別に欲しいと思わなかった。実物の絵のどういう要素から自分がいったいどんなものを感じ取ってたのか不思議に思う。大きさとか照明とか表面の凹凸とかが重要だったりするのだろうか。よく分からない。でも絵画って思ってたよりすごいものだと分かった。当たり前のようだけど写真によって置き換えられるようなものじゃないな。

なんだかとても真面目な絵が多い気がした。とある人の偉大さや神の愛の深さや裸の女の人の美しさを書いたような。絵を一枚描くのって大変だから下らないテーマの絵は誰も書こうとしないのだろうか。自分にできることがわずかだと知ると、人はそういう真面目なテーマに自らを投じるのだろうか。今インターネットで聖俗さまざまなコンテンツに触れることができるのは、何より表現のコストが下がったからなんだろうな。