私は前世とかあの世の存在とかっていうのを少しも信じてはいないんだけど、そういうのを信じる人たちの中には私のような態度をとる人のことを「目に見えないものを信じようとしない」って言う人がいる。でもそれはちょっと違う。目に見えるとか見えないとかどうでもいい。私は、前世とかあの世とか、そういうものを勘定に入れない世界の方が美しいように思うからそれら抜きの理論体系を採用しているのだ。そういった新しい概念の導入によって新たに説明できるようになることよりも、それによって新たに説明が必要になることの方がずっと多いように感じるからその概念を採用しないのだ。
