ネット未来地図

経済的にはWeb業界って広告業界の一部門でしかないんだろうか、ということが気になった。「ポスト・グーグル時代 20の論点」という副題でさまざまなトピックに触れているが、そのうちの半分ぐらいは結局「いかにして今までになかったところに広告を加えるか」「いかにして広告の効果を高めるか」という広告の質と量のパワーアップをどう実現するかという話だったような気がする。

サービス提供者が霞を食って生きていけるわけでもないし、その人たちがサービスから収入を得る手段で現在圧倒的に有力なのは各種広告に他ならない。でもなんか構造としていびつな気がして少し悲しい。

解決策としては、

  1. 広告以外でサービス提供者が収益を得ることができるしくみを考え出す
  2. 広告というものを進化させて、邪魔に感じるだとかの現在のマイナスの要素を克服させる
  3. 自分自身が広告というものをポジティブに定義しなおす

といったところか。希望する順番もこんな感じ。

1番は今どんな候補があるんだろう。PICSYとか新しい動きはないのかな。

ネットの従量課金を一部復活させて、プロバイダが各ユーザーから利用量に応じたお金をいったん徴収する。同時にユーザーのブラウザからどのサイトをどれだけの時間利用していたかの記録も受け取り、その割合に応じてプロバイダが各コンテンツの提供者に集めたお金を分配する、とかどうだろう。なんか古臭い発想っぽいけど。

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書)

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