トップランナー「森見登美彦」

NHKトップランナー森見登美彦氏を見た。著作からの印象通り、常人とは別の世界が見えている芸術家といった感じのしない、親しみのある感じの人だった。普通でいてかつ素敵であるというのは希望のある話だ。創作上の秘術らしきものをいろいろと質問されても、その答えに奇抜なのは何もなかったと思う。ただ「(公務員として働いている以外の時間は)文章を書く以外のことをほとんど何もしていない。必要最小限な洗濯とか、それぐらい」ということを少し寂しそうに話していたが、それこそ一番重要な要素なんだろうな。誰もが分かっているけどなかなかできないこと。やっぱりこの人好きだ。「有頂天家族」も読むのが楽しみ。

あと、本上まなみも魅力的な人だなーって思った。あの好意の目で相手を見つめながらふんふん話を聞いてる様子とかすごくいい。世の中の全幸福量のうち結構な割合は、こういう人が日常的にモリモリ生み出してるもんじゃないだろうかと考えてしまう。