2006-01-01から1年間の記事一覧

「99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 (光文社新書)」を読む。飛行機がなぜ飛ぶのか本当はまだよくわかっていないだとか、精神病患者の脳の一部を切り取っておとなしくさせるロボトミー手術が副作用ありまくりにもかかわらずノーベル賞をもらっ…

「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)」を読む。グーグルについては「サービスの質や開発力はすごいけど、収入源がほぼ広告収入だけっていうのが弱くない?やっぱりサービスで利用者から直接お金が取れないと、すぐ成長の限界に達して…

「「おろかもの」の正義論」を読んだ。作者かっこいいな。「すべての人とよりよく生きるために」っていう高い理想のためにじっくり1から社会の規範を作ろうとしている。その作業の中で、私が特定の考え方にとらわれていて思いもつかなかったような考え方を鮮…

結婚式と葬式を近い間に両方経験したのだけど、対極であるようなこの2つの儀式の共通項と、それによる儀式の必要性がちょっと分かった。この2つの儀式は、多くの参列者が数時間、中心の数名(新郎新婦、遺族)の幸福を祈り、考えるという部分で共通してい…

特に何をするでもないだらだらした休日を過ごしたんだけど、こういう一日を過ごすと、ずいぶん前からずっと自分は成長なんかしてないんじゃないかっていう気になる。毎日がだらだらしていたころと比べて違うのは、毎日これをしなければならないという世の中…

いかにも自分のような人間が陥りやすい人生のアンチパターンとは、「未知性や他者性を恐れ、自分の経験の範囲内だけで生き、既にできることや自分の論理で説明可能なことしか行わず、学習機会が損なわれて人間的に成熟できないうえに他者とうまく関係がもて…

あと、内田センセがよく書くことに「最悪の事態の到来を懸念してその対策をとった人は、無意識的にその最悪の事態の到来を望むようになる」ということがある。ただしこれは「結婚したいと思ったとき、結婚式はどこで挙げるか、料理にはどんなものを出すか、…

本の片付けをしていてなんとなく開いた「健全な肉体に狂気は宿る―生きづらさの正体 (角川Oneテーマ21)」におもしろい記述があった。 悲劇の条件には二つあって、ひとつは"I must go"、ひとつは"It is too late"だと中学生のときに習ったことがありますけど、…

他人を見下す若者たち (講談社現代新書) を読む。若者を中心に、他者を軽視して自分の能力や価値を保持しようとする感覚が広まってきてる、これってやばいよ、という本。理屈のみごとさはあまりないけど目の付け所はおもしろいと思う。確かに作者のいう「仮…

何度もチャレンジし、何度も挫折してきたプロジェクト「手帳でスケジュール管理する」に、再びこの4月からチャレンジ。すぐに書かなくなって、そのうち見なくなっちゃうんだよなあ。今まで何がいやで続けられなかったか思い返してみると、 持ち歩くのがおっ…

「まだ、自分の性格が嫌いだったりするか」と聞かれた。半ば反射的に「まだまだ好きにはなれてないかな」と答えたが、その答えはなんだか的外れだとその時感じた。昔と違い、現在、特に自分の性格が嫌いだと感じることはなくなった。でもそれは自分の性格が…

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~を読む。 読んでて苦しいなあ。「人はみな、母親の人生を食いつぶして大きくなる」っていう原罪のようなものと直面させられるのが苦しい。どんなに手のかからないよいこだって、母親の人生の時間と労力を大きく奪…

まずは部屋の掃除からだ、と思い処分する本を選別。整理しながらどれだけ自分が読んだ本のことを覚えていないかを思い知り、ちょっと切なくなる。何かを理解しようとか身につけようとか思って読み、読んだ時は唸らされたり感動したりしたはずなのに、今はそ…

「LifeHack Press」とGTDこと「仕事を成し遂げる技術」を買った。前者はざっと目を通し、後者はまだ手をつけたところ。没頭は、幸福の超重要パーツだと思う。夢や希望とかっていうのも、その先で得られる状態それ自体より、その過程で得られる質のよい没頭の…

「蟲師」を読む。 物語に触れる喜びって、世界の不可思議さ、手においきれなさ、理解できなさ、そういうものに対する喜びでもあるような気がする。きれいに抽象化された原則で世の中がスパッと説明付くようになる、そういう理解の快感こそがいわゆる読書の楽…

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060323/p1 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50428609.html自分としてはソーシャルネットワーキングというものにはうっすらいやらしさのようなものを感じてたんだけど、そういう部分も含めて、最近のネットワ…

「博士の愛した数式」を読み終わった。涙浮かべといてなんだが、小説としてはいまいち。やっぱりあれは反射神経が勝手に反応しただけだ。テーマがつかめなかった。ぼんやりとうすら甘いだけで何も残らない。世界が押し広げられるような感覚がない。きれいな…

十数ページだけ読んで半年ほど放置していた、「博士の愛した数式」をまた読みだした。記憶もおぼろげな半年前の続きだというのに、その物語世界に入り込んでわずか5分ほどでホロリときてしまった。博士が主人公に息子がいると知ってひどく取り乱して心配する…

ん、書いてはみたものの、理想の高さってどういうことだ。一般的なスケールのでかさというよりは、自分の好みだってことに近そうだ。自分の好みのミッションを、猛烈に、上手くやるのが魅力的だということになる。つまり、そうありえた一つの自分の理想のあ…

「ウェブ進化論」を読む。Googleかっこいい。人々の生活の向上も、世界の不平等の是正も、既得権益層への攻撃も、ぜーんぶ自分の技術一本でやってやるっていう誇りと正義感が少年漫画の主人公みたいだ。自分たちGoogleの技術者以外がやってる仕事なんて全部…

んー、こう考えると先に書いた「知的刺激を受け続けることこそ最重要」って書いたの、なんかちょっと違う気がするな。抽象度が中途半端で役に立たんっちゅうか。のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))作者: 二ノ宮知子出版社/メーカー: 講…

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20060304/1141431655 http://1101.com/darling_column/2006-02-14.html 好きなこと、興味あることに全精力を傾けて取り組んでいる状態の幸福量っていうのは、とんでもなくでっかい。一般的な収入だとか休日の多さだと…

「労働したくないから」という理由で株式投資をやる人がいるが、ただ金銭のためだけに、他に得るものもなく特に好きでもないことをやるという意味では、株式投資は普通の労働以上に退廃的だ。つらいのは金銭が自分の行動原理を支配してしまっていること自体…

ゆっくり考え事をする時間がないことの一番の弊害っていうのは、考えと自己分析を重ねて選びとった価値観より、「楽だ」「誰かが言ってた」などの安易な価値観の方が自分の中で重用されてくることだ。たとえ一つの価値観を選んでも、つまり志をたてても、忙…

俺もこいつのようになりたい、と思わせる人物に出会えるような物語にたくさん触れたい。俺が物語に求める一番のものはそれだ。

始祖鳥記 (小学館文庫)作者: 飯嶋和一出版社/メーカー: 小学館発売日: 2002/11/06メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (49件) を見る「始祖鳥記」を読む。久しぶりに小説を読んだが、いいもんだな。 人間に困難だが価値のある生き方…

たとえばお金とかの、定量的に評価可能な尺度を使って自分のがんばりを評価しながら生きるっていうのは、日々の足取りを力強くするには有効なアプローチになる。資産やら点数やらが数字で出るおかげで自分のがんばりが可視化できるようになり、「やってるこ…

同窓会に行ってきた。みんなそれぞれの場所でがんばってるな。しんどいなかもがいてるのは自分だけじゃない。このいい人たちの前に、いつでも胸はって出られるようがんばろう。

テレビでカルロスゴーンが出てるのを見た。すごいな、ゴーンさん。ある社員がゴーンさんを評するに、「あの人は社員に対しても、社外に対しても言ってることが全然ブレないからすごくやりやすい」。ゴーンさん、成功する会社の条件を聞かれて、「透明である…

お金持ちになれる人 (ちくまプリマー新書)作者: 邱永漢出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/07/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (27件) を見る「お金持ちになれる人」を読む。最近こんな本ばっかり読んでて、あとでこのへ…