夕凪の街 桜の国

戦争の話というのはなにか、実際に戦火をくぐりぬけた当事者でなければ口を挟む資格がないとでもいうような特別な話題であるように思う。で、その特別な場所で、新しく生まれてきた人たちの手にとってもらえずにそのまま風化していってるような感じがある。…

若手SEのためのシステムエンジニアという仕事の流れと役割

先日、「プログラマってすげー人たちだな。俺もプログラム書くのを仕事にしよう」と思って本屋から業務システム開発をしている会社に転職した。他業種からの転職活動段階ではPGとかSEとかの区別はとりあえず気にせずにいたのだが、もうこの業界に入ったから…

ethnaを使ってるとPHPのエラーメッセージが出ないことがある

PHP

ethnaを勉強中。まだなかなか思い通りにいかない。エラーメッセージを出して止まってくれればまだいいのだけど、真っ白な画面で止まってしまうことが多くてエラーの原因究明に手間取ってしまう。ethnaの設定でなんとかできればそれが一番なのだが、よく分か…

XAMPPでpearコマンドが使えない

PHP

VistaにXAMPP1.6.3aをインストール。pearコマンドを使うと「CLIは動作を停止しました。問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。プログラムは閉じられ、解決策がある場合はwindowsから通知されます。」というエラーが出る。XAMPPの代わ…

シンボリックリンクを使うと403 Forbiddenが出る

CentOS4を使用。/home/tomoe/web/test.php を http://localhost/tomoe/test.php でアクセスできるようにシンボリックリンクをはったら403 Forbiddenが出る。test.php も/home/tomoe/web もパーミッションは問題なし。と思ったら、/home/tomoe がパーミッショ…

退職前はいい感じに仕事ができる

8/20をもって今の仕事を退職するので、自分がいなくなる前にやっておきたい仕事をいろいろ片付けている。終わりをはっきりと実感するようになったこの数週間は、明らかに数ヶ月前よりも生産性が高い。意欲的に上機嫌で仕事ができてる感じがする。これは自分…

スピリチュアル

私は前世とかあの世の存在とかっていうのを少しも信じてはいないんだけど、そういうのを信じる人たちの中には私のような態度をとる人のことを「目に見えないものを信じようとしない」って言う人がいる。でもそれはちょっと違う。目に見えるとか見えないとか…

讃岐うどん

香川県に行って讃岐うどんのお店を8軒回ってきた。どこもそれなりにおいしいとは思ったけど、大阪にもチェーン展開している「丸亀製麺」よりおいしいと感じたのは1軒あるかないかという感じだった。たぶん、全国に流布している「讃岐うどんはなめらかでコシ…

大塚美術館

大塚国際美術館に行ってきた。豪勢で贅沢な展示だった。壁画や天井画を部屋をまるごと作ってそのままの形で見せるとは。古代の美術からルネサンス、近代と時代が進むにつれ絵の解像度や立体感が増して、対象の動きや表情も豊かになってどんどんおもしろくな…

しゃばけ

妖怪を従えている病弱の男の子が、江戸の街で殺人事件に巻き込まれるかわいく読みやすい推理もの。ストーリーよりもキャラクターと世界設定がおもしろさの重心で、シリーズが何作か出てるらしい。ライトノベルって読んだことないけどこんな感じか。この本は…

君に届け

『自分の本当に思ってることを正直に言葉にして他の人に伝えるっていうのはどんなにすばらしいことか』というタグを作って「ラブロマ」「赤毛のアン」「逆境ナイン」なんかといっしょにしてやりたい。で、他の人がこのタグを付けた作品を片っ端から読んでや…

いまひとつ面白くならない会話というのがどういう傾向をもっているのか考えてみる。まずは自分が面白いと思える会話の典型的なパターンを考えてみる。 同じ対象に対する意見の相違を見つけて、それぞれの意見がどう違うのか、それぞれの意見はどんな理屈によ…

「世界征服」は可能か?

漫画やアニメに登場する世界征服をたくらむ悪の支配者達の分類から始まって、実際に世界征服を実現しようとすればどんな問題に直面するかというシュミレーション、そして最後には世界征服ってはたしてうまみがあるの?という疑問から現代社会のしくみに着地…

父には息子である私への愛情を示す武勇伝が2つある。ひとつは私が4歳のころ足を骨折したときに最初に連れて行った病院で、私への扱いが手荒かった医者を怒鳴りつけて、すぐに私を抱えて別の医者に連れて行ったというもの。もうひとつは貧乏な生活の中で母は…

祖母が亡くなった通夜の夜に、父親と話をした。普段父親とは顔を合わせないせいか、父親としていろいろ話しておきたかったことがあったようで、いろいろな話をしてくれた。父と母の結婚式の直前に突然父の会社が倒産して、参列者が無職だらけの結婚式になっ…

ルサンチマン 1〜4巻

こないだ初めてエロゲをやってみて、やっぱりこういうものは不健全であって袋小路へ至る道だという認識を再確認した。個人としてはもう立ち入らないでおこうと思う。しかし、だからエロゲはいかんとか高みから正論で仮想現実をまるごと批判するような振る舞…

エロゲやってみた

エロゲーはハマると厄介だから手を出さないほうがいいだろうと思っていたが、好奇心と性欲に負けてプレイしてしまった。この罪悪感と期待が入り混じった感じ、初めてタバコを吸った時みたいだ。木の枝一本を見て森を語るような行為ではあるが、初プレイ時の…

四畳半神話大系

私は森見さんの小説に出てくる自信過剰で理屈っぽくて臆病な男子大学生が好きだ。好きすぎるので彼らの行動をたやすくまるごと肯定してしまい、結果的に小説のテーマをつかみ損ねてしまっているような気がしないでもなかった。でもこの小説に出てくる奴らは…

[読書]おとなの進路教室。 著者のズーニーさんは本当にていねいに考える、表現する、行動する、ということをやってきた人なんだなあと感心する。どのコラムも自分自身の正直な思いを掘り出して磨き上げたものだという感じが伝わってくる。ほぼ日のコラムは一…

山田ズーニーのおとなの進路教室 Lesson23

「時間というのはその人の命の切り売りだから、社員には人間として成長してもらわないと時間を使わせている者(雇用している者)として申しわけなくてしょうがない」という話にぞくっとした。時間が人生そのものであるから無駄にしてはいけないという認識は…

夜は短し歩けよ乙女

モ・リ・ミ!モ・リ・ミ!これもおもしろいぞ!いやしかし、この乙女は良い乙女だ。女性としてリアリティがないなどという声もあるかもしれないが、これはこれでいいのだと思う。この話に必要なのは女性ではなく乙女だ。好奇心をみなぎらせ、常に感謝の念を…

ラジオ版学問のススメ 岩井俊雄(メディアアーティスト)

手作りおもちゃで子供と遊ぶ話。パーソナリティの蒲田健さんがいつもより楽しそうだったのが印象的。子育てという彼自身の生活と問題意識に近い話だったからか。私自身は良いおもちゃとは、とかそのあたりの話がおもしろかった。 おもちゃはいじくれてこそお…

太陽の塔 (新潮文庫)

ああ、おもしろかった。間違いなく今年の読書のベスト3には入るだろう小説。読みながらふつふつと生命力が湧いてくるのが分かる。そうだった。自分はこうありたかったのだ。自分はこうあらねばならんのだ。俺は俺みたいな奴を俺もろとも喜ばせるために、もっ…

ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)

スティーブ・ジョブスが 私は持っているテクノロジーをすべて引き替えにしても、ソクラテスとの午後のひとときを選ぶね。 スティーブ・ジョブスの10の教え | Lifehacking.jp なんて言うもんだから、ソクラテスがどんな人物なのか気になって「ソクラテスの弁…

新釈 走れメロス 他四篇

すごくおもしろかった。この作者の本は全部読もう。本家の文学作品は山月記と走れメロスしか読んだことがなかったんだけど、それ以外の3編もすごく楽しめた。でも本家を読んだことのある2編の方がより趣向が分かって楽しめたのは確か。他のも本家と読み比べ…

http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2007/04/post_485.html 仲良くやったらほめられた。テストでいい点数取ったらほめられた。会社で業績出したら報酬をもらった。上手くやったら、誰かかがそのことをほめる。ただそれだけのことが、社会を回してる…

パンク侍、斬られて候

なんじゃこりゃ。こんなふざけきった小説初めてだ。それでいて楽しい。あほをあほとして書く、突き放した態度が新鮮。そのあほ達に対するイラつきがやけに饒舌で表現力が高くておもしろい。読んでも何も残らなかった気がするし、何が書いてあるから読めとも…

ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展を観てきた。ページをめくるごとに立ち上がってくる世界の表現力に驚き。材料も道具も決して特別なものではない上に出来上がるものが子供にも分かるような楽しいものだから、アイデアとセンスのものすごさがよくわかる。…

友達の結婚パーティーに行ってきた。新婦さんとは初めて会ったんだけど、数時間のパーティーが終わるころにはもうだいぶ好きになってた。企画や参加者からのメッセージが新郎新婦の魅力のプレゼンテーションとしてうまくできてたんだな。知ってるはずの新郎…

闇金ウシジマくん(1)

ウシジマくん怖ぇ。読んでる間中、実際にはしてもいない借金に対する後悔の念で吐き気がしていた。いや、正しくは借金に対する後悔じゃなくて、借金に至らしめる自分の愚かさ、それを許してきたこれまでの生き方に対する後悔だ。そういうものは程度の違いこ…